|
【痛い教訓!?】
3:55起床。TVを付けたがまだ放送前の局が多い。今朝は出発が早い為、チェックアウトは昨晩のうちに済ませてあるので、フロントに鍵だけ返却し、5:00にホテルを出る。
R289を走っていると、周辺には霧が掛かっていて、まだ薄暗いにもかかわらず、犬の散歩をしている人、この時間からコイン洗車場の番をしている地元の人達がいて驚く。
Leg2もルネサンス棚倉からスタート。
6:45に1本目のSS7に到着。オフィシャルのいるラジオ・ポイントには、既に数台のプレスの車も集まって来ていた。
どこまでも、どこまでも続くストレート。この直線をバックに入れて車が撮れたら…と思ったが、道路脇の草木が茂り過ぎてその中に入ると道が隠れてしまい、立ち位置がないのであきらめた。
そこでここよりずっと手前へと移動し今回は遠くS字から、ストレートを向かってくる絵が撮れる場所が開けていて良さそう。
競技車から見ると自分のいる位置は丁度ストレートから続く左コーナーをクリア中のアウト側になる。
プレス経験が浅く、また危険予知能力も低い為、安全圏を測るのが難しい。どこまで寄って撮れるかと構図にばかり気を取られていたが、石田(正)1号車が登場して度肝を抜かれた。
黄色い車体が数メートル手前まで近付いてきてやっと"これはヤバい!?"と危機感を感じ、カメラをかばうようにして背中を丸めしゃがみ込んだのだが、通過する際には"ドスドスドスッ!"という音が聞こえる程の石が背中にあたり、思わず「うっわ〜っ、痛ァ〜!」と絶叫。
石の当たらない崖上より撮影していた他のプレス方の視線がこちらへ飛んで来た。
Cクラス上位は、この教訓を生かして、望遠でストレート半ばまで撮ったら、後は無様にカメラを抱えてラリー車を背に逃げ出してはいたのだが、それでも石と砂埃の追撃は相当なもの。体を叩くと、モワ〜ッと煙が出る。だがB→Aクラスに移り、自分の気の中にも油断が出てきていたのだろう。
もう少し手前まで引っ張って撮れると思っていた矢先、直前まで迫ってきたストーリアの飛ばす石が、Cクラストップに匹敵する勢いで迫って来るのが見えた。
頭では"避けなければ!"と思っているのに、あまりの迫力に目を逸らすことができず、体も金縛りにあったようだ。気が付いた時には顔面に跳ね飛ばされた石がヒットし、弾みで眼鏡の縁が欠けていた。流石に"臨場感満点〜!"などとは思えず、モータースポーツは危険と隣り合わせだと言うことを改めて実感した。
【鎌田選手初優勝ラリー】
続けてのSS10までにはもうあまり時間がなく、車を出すと後ろから00カーに追いつかれてしまったほど。少し行った所に車を止めて、流鏑馬場だという直線を馬の蹄の跡を眺めながら歩き、そのストレートを追える崖の上へ登った。
暑さもピークで立っているだけで汗がダラダラしてくるが、牧場らしい風景の中をこちらに向かってくる感じは、若干ニュージーランド風。
直線が長いので、遠くでは車体を小さく風景画のように、手前の左コーナーを抜けていく感じは、流し撮りでと1台で2度美味しい撮影ができる。
この流し撮り直後の砂塵は容赦がなく、オフィシャルのフェイスバンダナは正解だと思った。
周囲のカメラマンは、1台通過する毎に"フ〜ッ"と機材にたまった埃を吹き飛ばしている。汗でじっとりした顔に埃を浴びて、自分でも非常に「汚」という状態なのが分かる。
10:25にSS10終了。これにてあっけなく競技の撮影も終了。
今回も混乱なくプレスとして2日間を無事に終えることができたのです。
シャンパンファイトと表彰式の為、ルネサンス棚倉へ戻る。
11;25にサービスパークへ到着したが、またもやCクラス半ばまでは帰還してしまった後で車両はパルクフェルメの中。
少しサービス会場を回っていると、鎌田選手のテントから拍手が聞こえて来たので、今回の優勝者なのかな? 何しろ今回は順位や状況の情報を全く聞かなかったので、攻防戦の経緯やリザルトが判らない。
アナウンスがあったので、シャンパンファイトの行われる文化センター裏の芝生へ移動。
ここで初めて各クラスの優勝者を知る。A=平塚選手、Bクラス=原口選手、C=鎌田選手で、3台の車両が並び、その前に選手が集まっている。
司会者はMSCCの人ではなく、「なすび」と紹介があり、視線をやるとバッチリ目が合ったが、"ルネサンス棚倉の職員かな?"という印象。
確かに顔が「なすび」のようだし、あだ名でしょうと思っていたら、後で聞くとタレントだったらしい。今、思えばやはりマイク慣れしていたようで、饒舌なトークに引きずられて選手も心なしかコントのようなやり取りになっている場面もあった。
かなり笑える表彰式で、特に初優勝の鎌田選手には、「誰に一番に報告しましたか?」と言った質問がされた。
真夏のような陽射しの元、シャンパンの泡も車体に映える。
…しかしラリーはこの光景を見ると後は一気にお開きムード。
この後の懇親会には参加せず引き上げていく選手も見える。私達もHQで最終リザルトが出るのを待ち、結果をもらって帰路に付く。
途中昨年も利用したR118沿いにある道の駅「はなわ」へ昼食に立ち寄った。
レストランへ入り、出されたオシボリ(使い捨て)で顔を撫でると、驚愕の黒さ。
大子町を通過する辺りで、道路脇に「鮎の塩焼き」屋を発見。 車を止めたと思ったら、しばらくして戻ってきた坂本さんの手には串刺しされた鮎が。
折角なので吊り橋まで散歩し、久慈川を眺めつつ頬張る。 丸焼き食べたのは初めて、しかしまた塩加減といい絶妙の味だった。
本当に福島で3日間も過ごして来たのかと思うぐらい、ついさっきこの東京駅に着いたばかりのような気がする。東海道新幹線は、日曜日の夕方で指定席が取れるか心配だったが、30分後の19:26東京駅発の「のぞみ」がとれた。
車中では、呆然と窓の外を見ながらラリーの思いに浸っていたのも東京の夜景が見えていた辺りまで、やがてカメラバックを抱えたまま眠り込んでいたらしい。
今年の初回ラリー観戦は何だか呆気なく終わってしまったが、この数日間に過ごした時間は、やはり自分にはこれがないと!と思わせるのに十分に充実した内容だった。
|