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再び雨の観戦
9月18日(日)雨 後 晴
5:45に目を覚まし、すきっ腹を抱えて冷蔵庫を開けると、昨日の朝に残したワッフルが半分。来年のキロロは、カップヌードルをいくつか余分に買い込んでおこうと涙ながらに決意する。
6:00台にチェクアウトを済ませ、7:10にギャラリー受付場所へ。今日の番号は35。あまり数字が伸びないな?
7:33に林道へ車を止め歩き出すが、もうギャラリーステージは目前という所で、衝撃の事実を思い出しその場でしばし硬直してしまった。後部座席に折り畳み椅子を忘れてきた。"どうする? どうする自分?"という葛藤の後、数時間立ちっ放しのしんどさよりは、戻った方が楽だろうと思い、下りから登りへ切り替える。
途中、行き交う車の窓が開き、伊吹さんの顔が見え「帰っちゃうの〜?」という声。
いえいえ、名古屋から航空機使って出てきて、SS1本観ただけでは帰れません。
ヘアピンは一昨年も昨日も撮っているのでもう充分、今日はそのコーナー手前のS字を現れたところから狙ってみる。
水しぶきと泥の入り混じったものが舞い上がるため、望遠で大きく写すのも迫力があって良さそうだったが、雨の中レンズ交換をする気力が湧かず、そのまま標準レンズで狙う。
8:38、SS8がスタート。傘を差してもカメラを構えるとレンズに容赦なく雨がかかり、1台撮っては拭きを繰り返す。遂にはフィルター内部が曇ってきてしまい、慌てて外して拭っていると、次の1台は撮り損ねてしまった。
SS8が終わり、次のSS10開始を待っていると、雨脚が強くなってきた。周囲もみな傘の中で丸まっている。10:11、最後のギャラリーステージが始まった。撮影場所は先のSSと同じ、S字が見えるところ。
37号車の福永選手の走りは、今日は「勢いがある」という声が周囲から聞こえてきたが、見えないヘアピンコーナーを曲がった直後にクラッシュしたような鈍い音、そして訪れる静寂。伊吹DJが「止まったね」と。しばらくするとナビがギャラリー前を走っていく。すぐそこに次車が迫っているのにまだ道路上にいて、見ていてヒヤヒヤした。
これでSS観戦は全て終わってしまったが、伊吹さん曰く「12:30からオフィシャルテント前でギャラリー抽選会を行います」とのこと。まだ1時間半近く時間があるので、一旦ホテルピアノの地下駐車場辺りの雨の凌げる場所で、塗れたポンチョ等を片付けて、一息付いてからサービス会場へ向かおう。
まだ雨はやまず、往路は組織委員長の桜庭さんが"女性と子供は車でピストン輸送する"とのこと。ここのラリーは、ギャラリーをとても大事にしていて、気を遣っている感じが伝わって来て、天候も気にならない程、気分良く会場を後にすることができる。その行き交うRV車を横目に車に戻り、体制を整えなおして後、マウンテンホテル駐車場へは12:00前に着くことができた。
A・Bクラスまでは既にサービス入りしてしまった後だったが、Cクラスは現在のTOP4集団が前の道路で時間調整している光景が見える。走り終えた選手の顔を撮ろうと、オフィシャルのチェックを受けるその脇でカメラを構えようと思った矢先、放送が耳に入って来た。
「只今からギャラリー抽選会を行います」。
しばし悩み、目先の豪華商品に気を取られ、競技を終えたばかりの選手の表情を捨ててテント前へ移動。ギャラリー受付番号による抽選会かと思ったら、ジャンケン大会だって。
まだ自分の所の選手が戻って来ていないテントのサービス隊が、好奇の目を向けてくる中で、手を高々と挙げ伊吹さんの掛け声と共にグーパーする恥ずかしさと言ったら。
油圧ジャッキ、サーキットアンブレラ等の太っ腹商品が売れて行く中、欲の無い自分は(!?)、YOKOHAMAのTシャツをGet! 最後のラジコンカーを掛けて、壮絶なバトルが始まろうかというその時、Cクラストップの作業が始まっている事実を知り、泣く泣く写真を撮りにギャラリーの輪を離れた…。
最終SS1本へ向かう前のサービス時間だ。どの車も例外なく泥と雨水により真っ黒、ここへ至るまでの壮絶なバトルが思い浮かばれる。それでも再スタートでゲートをくぐっていく競技車は、短い作業時間の末、ピカピカに磨かれ誇らしげな表情だ。残すはラストステージのみ。誰もが現時点での順位のまま戻ってくるだろうと予想していた。
オープンクラスを見送ったと思ったら、全てのSSを走り終えたAクラスがもう戻って来る。
奴田原選手に続いて、勝田選手、田口選手。あれ、2位をキープしていた鎌田選手の姿がない。勝田選手に聞くと「2位!」だと言う。鎌田選手は最終SS、岩にヒットしてリタイアしてしまったとのこと。これだからラリーは最後までどうなるかわからないし、怖く面白い部分でもある。
帰りの飛行機が19:25千歳発だから、渋滞も見越して15:00にはここを出ようかなと考えてはいたが、競技が終了した後の選手のリラックスした表情を見ているうちに、表彰式も撮ってから帰ろうかなという気になって来た。
やがて、ゲート前でシャンパン・ファイトが始まる。各クラス優勝者、Aクラス=小野寺選手、Bクラス=大嶋選手、Cクラス=奴田原選手がそれぞれの車両のボンネット上でシャンパンを抜く。
シュワッと白い液体が吹き上がり、思わずカメラを心配して仰け反ってしまうが、ドライバー・ナビの生き生きとした表情を納める絶好の機会だ。その後、放送が入り選手・関係者・メディアはゾロゾロとマウンテンホテル2Fの表彰式会場へ移動する。
自分も便乗して、壇上より2列目でカメラを構える。A→B→Cクラス順での表彰だが、航空機の都合上、名前を呼ばれても現れない選手が多い。
そういう自分もちょっと危ないのでは? 表彰式の最中も、飛行機の時間が気になって抜けていく関係者が多い中、最後まで粘る。結局、会場を出て、選手・プレスの方々と挨拶をし、キロロリゾートを出発したのは16:40だった。
ナビの目的地をレンタカー会社にセット、到着予想時刻は・・・19:00。ちょっと血の気が引いたが、ここからの頑張り次第。なんとか18:00過ぎには車を返却し、空港へ送ってもらうことができ一安心。ANAカウンターで搭乗手続きをしていると、遠くエントラントの顔が見られたり、前に並んでいたのはメディアだったり。
航空機は予定通り千歳を出発し、セントレアへ。しかし空腹と疲れた体で到着した中部国際空港で預けた手荷物を受け取った後、スーツケースに付けられたタグを外す為だけに30分も並ばされたのは完全に想定外だった…。
愛用してきた小牧空港の方が絶対にシンプルでカスタマー思いだぞ。
やっと開放された後、向かったのは4Fスカイタウン。何か食べさせて!…と思ったら、全てのレストランが閉店後。せめて国内最終便の客が到着するまでは、ラーメン屋だけでもいいから開けておいて欲しかった。敗北感丸出しで、名鉄電車へ乗り込み、途中のコンビニで久々のまともな食事となる弁当を買い込んでの帰宅となった。
でも気分的には充分蓄積されたストレス貯金をゼロにして戻って来ることが出来たラリーだったから、良しとするかな。
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