京都南丹ラリー2007inひよし
2007年5月18〜20日

Photo & Report  T.Imamura

石田(史)3年ぶり、復活のV

 2007年度の全日本選手権も、「KYOTO南丹ラリー2007ひよし」で開幕から僅か1ヶ月の間で既に3回目となるターマックラリーを迎えることとなった。

今回はギャラリーステージでも土曜日に3回、日曜日に2回の走行が予定されており、ギャラリーも十分に楽しめた。撮影本数は稼げることから、観戦者の目線での取材ということになる。

前売券2日分で¥5,000というチケット設定は、横並びで見て若干高めかとも思われたが、昨年同様の観戦ステージ「府民の森」は、SSの合間に同敷地内にある施設での休憩や、地元の出店も多く、食事の心配をすることもない等の利便性の良さから、初めてラリー観戦に訪れるギャラリーにとっても、参加しやすいイベントになっている。

 またギャラリーステージが終了し、次のSSが始まるまでには、コースに隣接して設けられた駐車場への出入り自由とあって、気軽に訪れることのできる雰囲気となっていることも魅力であろう。

 前日に降った雨が残り、足場がぬかるんではいるものの、晴天に恵まれ絶好の観戦日和となった。ギャラリーステージのすぐ脇で展開されるサービス会場内での整備の様子を、立ち入り制限の為、身近で観察することができないことが残念ではあるが、それでも多くのギャラリーの声援を受け、競技車は一様にSSへと向かって行った。

 SS3の「府民の森」1本目を終えた時点でのタイムはトップ:奴田原、2位に勝田と、ターマックスペシャリティとして起用された松井と同タイムで並ぶ。
4位に石田(正)。ギャラリーが固唾を飲んで見守る、下って左コーナーでは車速が乗りやすいと見え、曲がった先でスピードを押さえきれず斜面へコースアウトする車両が目立つ。No.13の長岩はここで戦線離脱となったが、No.22の松尾は8分弱の致命的な遅れを出すも、ギャラリーの拍手に見送られコースへ復帰することとなった。

 続くギャラリーステージ2本目であるSS6:Deer's Stool Reverse 2を走り終えると、順位は奴田原、石田(正)、勝田、松井と順位に変動はあるものの、顔ぶれに変化はない。
期待の若手、No.19の小舘はこのSS前に姿を消している。

 初日最終の観戦となるSS9:Deer's Stool Reverse 3。全て逆走の為、場所を変えても同じ構図・表情となってしまいスチール的には厳しい状況ではあるが、斜面上より木々の合間を縫って、コーナーリング中の瞬間が狙える場所よりコースを見下ろす。このSSが始まる前には小西ドライバーによるインプレッサでのデモ走行が催され、本番では見られないドリフト走行に、更にはコース上でのドーナツターン披露とあり、ギャラリーはこの派手なパフォーマンスに大いに沸いた。

 先頭ランナーで登場した奴田原の、ジムカーナを思わせる側溝ギリギリのライン取りに、それと近い曲線を描き抜ける原口。
フロントにダメージを負うも、曽根のセリカも同じく限りなくイン側へ寄せた走り。
No.36、高橋のセリカは、やはりコーナーを抜けた直後の魔のオーバーステアに捕まり、ここで無念のリタイアとなる。このSS区間ベストは、松井が叩き出し、奴田原、石田(正)、勝田と続くが、残るSS9〜11の3本を終えると、LEG1終了時点での順位は1位:石田(正)、遅れること6.2秒で2位:勝田、更に0.6秒遅れて3位:北村。これより12.2秒の差で福永が地元の意地で喰らい付いていく。

そして奴田原はSS10のトラブルが原因で10位まで順位を落としていた。
開幕よりターマック2連勝と舗装では圧倒的強さを見せる勝田の逆転となるか。
石田(正)がこの6.2秒の貯金を残したまま逃げ切りとなるか。明日の展開も、上位入れ替わりの可能性は充分にあり、目が離せない。

 曇天で迎えたLEG2の「府民の森」はSS12より。ここは無難に走り切り、前日と優勝争いは変わらず。
途中から降り出した雨で路面コンディションが着々と変化する中、観戦最終となるSS15:Deer's Stool Reverse 5は、SS12に続き前日の鬱憤を晴らすかのように奴田原がまたもやベストタイムをマーク。
それに勝田、北村、石田(正)の並びでタイムを出すが、残る2SSでは前日の遅れを取り返し切ることができず、奴田原は悔しい8位で競技を終えることとなった。
一方、勝田はLEG1からのトップとのタイム差を徐々に詰めつつも届かず、結局、石田(正)が京都ラリーを制することとなった。