全日本選手権第10戦"新城ラリー"が11月10日(土)〜11日(日)に「新城市文化会館」でのセレモニアルスタートより幕を開けた。
地域再生計画法に基づき、2004年に国から認定を受けた「DOS地域再生プラン」の一環として新城市がラリーを招致した。
この「DOS地域再生プラン」は、新城市の自然と環境を活かしたアウトドアスポーツの大会を誘致しようと企画されたもので、2005年に鳳来町、作手村と合併し、愛知県で2番目の面積となった今も引き継がれている。
2004年に第1回のラリーが開催され今回で4回目となるが、今年度からは近畿中部地区戦から全日本ラリー選手権への昇格となり、勝田選手の所属するクラブ(MASC)主催で開催された。
何よりも特徴的なのが、市職員と市民ボランティアが、1年前から様々な企画の立案からラリー当日の運営まで係わっていることであろう。
過去にも地域と密接な関係を持ったラリーなどモータースポーツはいくつかあったが、ここまで大規模な行政と地域の参加は初めてだろう。
こんな努力の甲斐もあり、2日間で約12,000人もの観衆が集まった。
新城市としては、新城ラリーを地域再生のツールの一つと見ている事から日常的な体験型交通安全講習会の開催や、ラリー中においても市民組織で企画立案した地域住民参加型イベントなどの実施も行っていた。
ラリーの開催と地域の活性化という新しい組み合わせが今後注目されて行くだろう。
新城ラリーは競技だけにとどまらず、終日家族連れで楽しめるようにと盛りだくさんのイベントを用意していた。ラリーショーでは、桜渕公園にリグループエリアを設け、ラリー車や選手の様子を間近で見ることができ、デモンストレーション走行やトークショー、ダンロップキャンペーンユニットのDIGICCOのライブも開催された。
今年度の全日本ラリー選手権は、この最終戦「新城ラリー2007」を待たずして、既に勝田範彦がJN-4のチャンピオンを2戦前で決めてはいるが、今回は地元開催という事もあり、初のタイトルに花を添えたいところだ。
「ユニー新城店駐車場」を拍手で見送られ、競技車はSSのステージに向った。
SS1はコース幅が狭くフラットな約8.7kmのコース。ここをトップで上がったのが福岡の徳尾慶太郎。かつて福岡・大分で行われていたACKラリーの主催者徳尾代表の子息。
勝田と二世対決となったが、その勝田にまずは徳尾が0.9秒差をつけた。またシリーズ2位をかけた北村と石田(史)の争いも注目だったが、石田(史)はスタートして僅か3つ目のコーナーでマシントラブルが発生し、そのままリタイヤしてしまった。
最初のSSという事もあり、前日の雨とこの時期の落ち葉等でスリッピーな状況も考えられるコースだけに、様子見で走った選手も多く、大庭組は+16.4秒差の7位。北村組の+21.6秒。奴田原にいたっては+23.1秒差の13位と言うスロースタートを切った。
しかし、何が何でも落とせない地元開催のラリー、SS2では徳尾に4秒9の差をつけ勝田が逆転。SS2の再走となるSS4ではただ1人7分台で走った奴田原がベストをゲット。
この3者のトップ争いに絡んできたのが今年のシリーズ2位になった北村。Leg1の最終SS、14.92kmの最長ステージで、ここをベストタイムで上がった勝田に2.1秒差の2番手タイムで迫ってきた。
しかしこの最終SSでセカンドベストをマークした北村も、コースアウトの為、左フロント部にガラスにまで痛々しい傷跡を残した状態でLEG最終サービスに戻ってくる。
明日の競技への影響が懸念される光景であった。
Leg1を終了した時点で6本中3本のSSでトップタイムを叩きだした勝田が貫禄のトップ。
2番手に徳尾慶太郎が33秒差でつけた。
勝田にとってLeg1での貯金が大きくLeg2では、無理をせずに後ろのタイムを見ながら走ればよかった。前戦で今季初優勝した奴田原は、この勢いを持って追いかけ、SS7とSS9から最終SS12まで4連続のベストタイムをマークしたが、結局27秒差の2位。
途中、SS8で天羽選手がトップタイムを記録するという波乱も起きたが、勝田はSS9で1番手の奴田原に8.7秒差をつけられたものの後はピタッとトップにマーク、余裕を持って走り続けた。
最終SSの途中でフロントのドライブシャフトが折れてしまい、3輪走行を余儀なくされてしまったものの、そのまま逃げ切り最後の花を飾っての地元凱旋となった。
3位には序盤に好走を見せた徳尾/枝光組が入った。
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