2018年JAF全日本ダートトライアル選手権第4戦
北海道ダートスペシャルin スナガワ
2018.5.27
   
撮影/報告 北海道・十勝 前田 進  
 
 全日本第4戦が北海道砂川市のオートスポーツランドスナガワ・ダートトライアルコースにおいて開催された。 北海道の中心地にある砂川市は冬の降雪量も多く、山間部の北斜面にはまだ雪が残り、コースから望む大雪山系にはくっきりと白雪が映し出されている。

 コースは一見はドライに見えるが、エントラントのほとんどはウエットを選択していた。 天候はうす曇り状態で、若干の風もあり、埃も流れコンディションは上々だ。
スタート後ストレートでスピードを乗せ左に曲がり下の段に降り、緩やかに左右の中速コーナーから左の大きなフルターン、右に90度曲がり上の段に戻り左に90度、短めのストレートから右のフルターン後は、中速コーナーの組み合わせを経てゴールとなる2.2Km。
 
    
PN1 (エントリイー12台、出走12台)

 ゼッケン1番は北海道の左近弘道スイフトが1分48秒、3台おいて井土拓巳スイフトは1分47秒、このタイムが中々破られないシード2番手の佐藤卓也スイフトが井土にコンマ4秒差で2番手に着けた、ラストの上野倫広スイフトが井土を0.086秒交わして首位に立った。

 2本目、5位まで落ちていた左近は自己タイムを一挙に3秒以上短縮しトップを奪う、井土も自己タイムを2秒以上短縮し左近を引きずり下ろした、同じく北海道の内藤修一スイフトは1分46秒、工藤清美フィットは1分45秒で3位に着けた、シード3番手の山崎利博スイフトも1分45秒、児島泰CR-Zとラスト上野も1分45秒で犇めき合う。

 結果、北海道の井土と左近が1−2を決めた。1位の井土から6位の上野までの差は0.567秒という僅差での闘いとなった。
全日本戦を地元北海道ラウンドで初優勝を果たした井土は最高の形となった。

1 位 井土 拓巳 スイフト 01′45″123
2 位 左近 弘道 スイフト 01′45″203
3 位 山崎 利博 スイフト 01′45″210
4 位 工藤 清美 フィット 01′45″291
5 位 児島 泰 CR-Z 01′45″363
6 位 上野 倫広 スイフト 01′45″690

上)左から1位、2位、3位 下)左から4位、5位、6位

 
PN2 (エントリイー14台、出走14台)

  1番手の田中光徳86が1分53秒を記録、2台置いて坂井義浩BRZが1分47秒をマーク、細木智矢スイフトも1分47秒台だが坂井を交わして首位に立った、続いたのが昨年はPN1で走っていた宝田ケンシロースイフトは滑らかに走って1分46秒で抜け出した、シード1番手の和泉泰至86も無駄・無理のない走りで宝田をコンマ2秒上回る、その後はタイムは動かず、ラストの川島秀樹ブィッツは弱アンダーステア―を維持した走りで1分46秒台に入れるが、和泉には届かず2位だ。

 2本目、5番手の濱口龍一スイフトが和泉を交わして首位に立った、しかしその1分後、後続の今村宏臣スイフトが一挙に1分43秒を叩き出す、その直後今度は細木が1分41秒をマークし首位を入れ替えていく、宝田は細木に続く1分42秒を記録、その後続は44秒・45秒台に留まる、ラストは1本目2位の川島は1分44秒で4位に留まった。

 コース設定や路面状況などもあるのだろうが優勝した細木の速さは圧巻で、RWD勢とFF勢との差の大きさが気になる展開となった。
細木は「昨年はN1で優勝、切谷内で壊して修理が間に合って勝てた」とコメント。

1 位 細木 智矢 スイフト 01′41″770
2 位 宝田 ケンシロー スイフト 01′42″588
3 位 今村 宏臣 スイフト 01′43″691
4 位 川島 秀樹 ブィッツ 01′44″679
5 位 河石 潤 スイフト 01′44″846
6 位 鳥居 晴彦 スイフト 01′45″131

上)左から1位、2位、3位 下)左から4位、5位、6位

 
N1 (エントリイー5台、出走5台)

 1本目、1番手は北海道の川口浩輝インテグラが1分49秒、次も北海道の中澤昌彦インテグラで1分48秒、3番手も北海道の星野幹男インテグラ、昨年は2本ともバーストに見舞われ記録を残せなかったが今戦は果敢に走り1分47秒、ラストはシードの岡翔太インテグラが一挙に1分44秒をマークし他を置き去りにした。

 2本目、川口・中澤は1分45秒、星野は自己タイムを5秒近く書き換え首位に立つが、ラストの岡は自己タイムを3秒強短縮して、星野に2秒差で圧勝した。 優勝を果たした岡は、苦手の砂川で勝てて良かったと安堵の言葉を残した。

1 位 岡 翔太 インテグラ 01′41″136
2 位 星野 幹男 インテグラ 01′43″069
3 位 中澤 昌彦 インテグラ 01′45″503

左から1位、2位、3位

 
N2 (エントリイー11台、出走11台)

 1本目、1番手は佐藤善彦ランサーが1分43秒、続く伊藤益弘ランサーは1分41秒、3番手西田裕一ランサーは一挙に1分36秒を記録、このタイムは動かない、伊藤久ランサーと岸山信之ランサーが1分37秒台で肉薄、ラストの北條倫史ランサーは早い位置からノーズを入れ前に進める絶妙なドライビングで1分35秒を記録しトップに立った。

 2本目、西田が自己タイムを1秒半圧縮し再び首位に立った、これにも又届かない、信田政晴ランサー、伊藤(久)が1分35秒台で追いすがる、北條はスピードもあるが粘りのある走りで自己タイムをジャスト3秒短縮する1分32秒というタイムで圧勝した。
北條はシリーズ2連勝、「次は苦手な門前だが、優勝目指して頑張る」と締めくくった。

1 位 北條 倫史 ランサー 01′32″650
2 位 西田 裕一 ランサー 01′34″810
3 位 伊藤 久 ランサー 01′35″559
4 位 信田 政晴 ランサー 01′35″610
5 位 岸山 信之 ランサー 01′36″172
6 位 馬場 一裕 ランサー 01′36″739

左から1位、2位、3位、 下)左から4位、5位、6位

  
SA1 (エントリイー9台、出走8台)

1本目、1番手はクラス唯一の女性ドライバー、北海道の森元茜シビックが1分50秒、川口昭一インテグラが1分45秒、そして山田将崇シビックは強烈な走りで1分43秒を記録、シード2番手の崎山晶はアクセラをインパクトの感じられないすらすらと流れるように走らせながらも山田にコンマ差の2位、小山健一シビックは山田をコンマ3秒逆転して首位をいれ変えてきた、ラストの稲葉幸嗣インテグラは過激な走りを見小山にコンマ2秒差で2位に食い込んできた。

 2本目、川口は丁寧な走りで1分42秒まで詰めてトップに躍り出た、即座に山田がコンマ5秒逆転、崎山が自己タイムを4秒以上書き換えて首位を奪還、小山はタイム更新ならず、稲葉も好走するが41秒台で3位に留まった。
今季初優勝の崎山は、「約1年ぶりの優勝で、アクセラ投入で初優勝」、とコメント。

1 位 崎山 晶 アクセラ 01′39″396
2 位 山田 将崇 シビック 01′41″757
3 位 稲葉 幸嗣 インテグラ 01′41″839
4 位 川口 昭一 インテグラ 01′42″266

上)左から1位、2位、3位 下)4位、表彰式

 
SA2 (エントリイー19台、出走18台)

 1本目、1番手は北海道の山口達也インプレッサが1分46秒を記録、1台置いて矢内浩ランサーは1分41秒、続いて北海道の伊藤上司ランサーが1分39秒と書き換えていく、井上博保ランサーが1分38秒、1台置いて小林茂則ランサーも1分38秒、そして島部亨ランサーは1分37秒、鈴木信地郎ランサーが1分36秒、松田周一ランサーが1分34秒、黒木陽介ランサーも1分34秒だが松田をコンマ差でかわしている。

 ここでマイケルティーランサーは静かにノーズを入れアクションを抑えた走りで1分33秒台に入れる、ここからがシード勢、まずは鎌田卓麻インプレッサが強烈なアタックを見せるが僅かにアウトに押され1分34秒で黒木に続く3位だ、荒井信介ランサーも1分34秒台、ラスト北村和浩ランサーは滑らかな走りで1分34秒前半でマイケルに続くセカンドポジションに入れてきた。

 2本目、各車すべてが自己タイムを更新していく、動いたのは黒木でマイケルティーを交わして首位に立った、しかしマイケルティーはその直後に1分32秒を記録し首位を奪い返す、そして鎌田はスパルタンな走りでマイケルティーをコンマ2秒逆転してトップタイムをマーク、続く荒井は自己タイムを1秒半圧縮するが黒木に続く4位だ、ラストは北村、こちらもぎりぎりの走りを見せるがマイケルティーに0.082秒届かず3位に留まった。
優勝の鎌田は、「地元なので気合いが入った、タイヤにも助けられた、先週ラリーで色々あったので勝てて良かった」と勝利に喜んだ。

1 位 鎌田 卓麻 インプレッサ 01′32″017
2 位 マイケルティー ランサー 01′32″242
3 位 北村 和浩 ランサー 01′32″324
4 位 黒木 陽介 ランサー 01′33″388
5 位 荒井 信介 ランサー 01′33″514
6 位 松田 周一 ランサー 01′34″198

上)左から1位、2位、3位 下)左から4位、5位、6位

SC1 (エントリイー9台、出走9台)

 1本目、3番手の松田宏毅シビックが1分44秒を記録、続く奥村直樹セリカは1分43秒、シード2番手の西尾忠ミラージュは1分44秒、則信重雄セリカ1も分44秒、坂田一也はアクセラをコースに沿ってスムーズにすべり込ませて一挙に1分41秒を叩き出す、ラストは山崎迅人もミラージュを強烈に走らせて坂田に0.083秒差に迫り2位に食い込んだ。

 2本目、松田が1分43秒で4位に上がってきた、奥村は1分41秒で坂田を逆転して首位に立った、しかし坂田は自己タイムをコンマ6秒そぎ落として奥村を押し下げ今季初優勝を遂げた。
優勝の坂田は、「昨年マシンを壊して今季ニューマシンを投入して、試行錯誤を経て勝てて良かった」と優勝を喜んだ。

1 位 坂田 一也 アクセラ 01′41″367
2 位 奥村 直樹 セリカ 01′41″522
3 位 山崎 迅人 ミラージュ 01′42″066
4 位 西尾 忠 ミラージュ 01′43″503
5 位 松田 宏毅 シビック 01′43″865

上)左から1位、2位、3位 下)左から4位、5位、表彰式

SC2 (エントリイー8台、出走8台)

 1本目、1番手のアキマただゆきランサーが1分38秒、続く杉尾泰之インプレッサが1分35秒をマーク、次々とアタックされるがこのタイムはラストの吉村修ランサーまで破られない、その吉村は杉尾に約1秒半の差をつける会心の走りで首位の座を奪った。

 2本目、1本目は3番手の上村智也ランサーが吉村を0.035秒交して首位に躍り出た、シード1番手の磯貝雄一ランサーも1分34秒だが0.185秒届かず、さらに岩下幸広ランサーも1分34秒、ラストの吉村は自己タイムを更新出来ずに2位に留まり、上村に首位の座を献上した。
表彰式で中央に立った上村は、「走る時より緊張している、このコースで勝てると思っていなかった」と控えめなコメントで締めくくった。

1 位 上村 智也 ランサー 01′34″098
2 位 吉村 修 ランサー 01′34″133
3 位 磯貝 雄一 ランサー 01′34″283
4 位 岩下 幸広 ランサー 01′34″649
5 位 杉尾 泰之 インプレッサ 01′35″593

上)左から1位、2位、3位 下)左から4位、5位、表彰式

  
 D (エントリイー8台、出走8台)

 1本目、1番手は北海道の田辺剛ミラージュ、ゆっくりとノーズを入れマシンを前に押し出し1分32秒をマーク、このタイムは破られないままとなった、2位は宮入友秀ランサーの1分33秒は、田辺に0.684秒差である。

 2本目、田辺はタイムダウン、炭山義昭ミラージュは田辺と同秒の1分32秒台だが田辺をコンマ2秒逆転、宮入はコーナーにアンダー気味に進入し速い旋回速度でマシンを進行方向に向ける絶妙の走りで自己タイムを約1秒短縮し、炭山に0.023秒差でトップに立った、後続のシード勢は伸び悩みで、ラストの谷田川敏幸インプレッサは1分33秒台で4位に留まった。
優勝の宮入は、「谷田川選手の4連勝を止めることが出来た」と語った。

1 位 宮入 友秀 ランサー 01′32″621
2 位 炭山 義昭 ミラージュ 01′32″644
3 位 田辺 剛 ミラージュ 01′32″862
4 位 谷田川 敏幸 インプレッサ 01′33″700
5 位 江川 博 ランサー 01′34″296
6 位 炭山 義昭 ミラージュ 01′37″785


上)左から1位、2位、3位 下)左から4位、5位、表彰式