2007年FIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)第1戦
「ラリー・ニューカレドニア」
4月13日(金)〜15日(日) 第1〜第2レグ
ヌーメア〜ヌーメア(総走行距離 1138.01km)
SS 1〜15(SS総走行距離 238.42km)
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ユッシ・ヴァリマキ、シリーズ開幕戦を制す
田口勝彦は、タイヤ選択が明暗を分け総合2位
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7年FIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)第1戦「ラリー・ニューカレドニア」が4月13日(金)〜15日(日)に仏領ニューカレドニア島で開催され、「チームMRFタイヤ」より三菱ランサーエボリューション・グループN仕様で出場したユッシ・ヴァリマキ(フィンランド)/ヤルコ・カリオレポ(フィンランド)がSS合計タイム2時間54分15秒で総合優勝(APRC1位)を飾った。
田口勝彦/マーク・ステイシー(オーストラリア)は、今大会最多となる9回のSSトップタイムを叩き出したものの、第2レグで遅れ総合2位(APRC2位)でゴール。これにより「チームMRFタイヤ」は、2005年9月のラリー・インドネシア以来となる1-2フィニッシュを果たした。
「天国に一番近い島」と言われるニューカレドニアで、田口勝彦が熱く燃え上がった。
4月13日(金)午後に行われたスーパーSSでは再びチームメイトとなったユッシ・ヴァリマキとトップタイムを分け合うと、14日(土)には平均時速100km/hオーバーの高速ロングステージであるSS4から圧巻の8連続トップタイムをマーク。いずれのステージでもヴァリマキが僅差で続くも、田口は24秒差を築いて第1レグを終了した。
ところが、15日(日)に行われた第2レグで流れが大きく変わる。この日最初のSS12で田口とヴァリマキはポジションを入れ替え合い、そのままの順位でフィニッシュとなったのである。
二人の明暗を分けたのは、第2レグを迎えて初めて分かれたタイヤ選択だった。
レッキ以降は降雨がなかったものの、それまでは雨続きだった影響がこの日のステージに残ることを憂慮したヴァリマキはウェットタイヤを選択。
一方、昨年のマレーシアラリーでそのウエットタイヤを履いてパンクを喫し、勝利を逃した苦い記憶がまだ強く残る田口は、スリッパリーな路面での多少のハンディは覚悟の上で通常のドライタイヤを装着してスタートした。
しかし、いざ臨んだSS12の途中には彼とチームの予想を超える滑りやすさの区間が控えており、田口はヴァリマキより一気に27秒も遅れる3番手タイムで終了。
このステージだけでリードをすべて吐き出し、2位へと後退することとなったのだ。
パンクによってすべてを失うことはあくまで避けたかった田口は、2ループ目のSS14/SS15でも引き続きドライタイヤで走行。
結果的にヴァリマキとの差はさらに広がることになったものの、万難を排して総合2位でのフィニッシュを果たした。
2005年のAPRCチャンピオンであるヴァリマキにとっては、同年最終戦チャイナラリー以来の優勝。
昨年はFIA世界ラリー選手権(WRC)3戦において三菱自動車のモータースポーツ統括会社MMSPがサポートする三菱ランサーWRC05を駆り、第7戦ラリー・サルディニアで総合5位に食い込んだ実力を改めて示した。
APRCは、ラリーの総合順位に加え、レグごとの順位に対してもポイントを付与するルールを採用しており、ヴァリマキは総合優勝10点に第1レグ2位2点、第2レグ1位3点を加算して、合計15ポイントを獲得。
一方、SS全15カ所のうち9カ所を制して総合2位となった田口は、第1レグでは1位3点、第2レグでも2位2点を得ており、合計13ポイントを獲得し、2004年のシリーズ復帰から数えて4シーズン目を上々の形でスタートすることとなった。
総合3位には、地元有力ドライバーが合同で組織した「チーム・ニューカレドニア」から三菱ランサーエボリューションで出場のパトリック・ヤナイ(フランス)が入り、昨年大会総合2位の実力を再び証明。
そして「チーム・インディア・ラリー」から三菱ランサーエボリューションで出場したV-R・ナレン・クマール(インド)が、2002年には「チームMRFタイヤ」でAPRCに参戦した経験に裏打ちされた安定した走りを披露し、総合4位でフィニッシュした。
なお、「チームMRFタイヤ」の3台目の三菱ランサーエボリューションを走らせることとなったインド期待の若手ガウラブ・ジルは、13日(金)に行われた2本のスーパーSSでは、田口、ヴァリマキの先輩チームメイトに続くタイムをマークした。
しかし、最初の山岳ステージのスタートから1km強のところでコースアウトを喫して激しく転倒。車両修復は不可能なダメージを負い、初出場となった国際ラリーで手痛い洗礼を浴びた。
また、日本から出場の柳澤宏至(スバル・インプレッサ)は、第1レグでは70秒のペナルティーを負いながらも総合5位で終え、第2レグに入ると2連続トップタイ
ムを奪ったものの、最終ステージで無念のリタイアを喫している。
■田口勝彦のコメント
「勝てなかったことは残念ですが、獲得ポイントではユッシと2ポイントしか違わなかったわけですから、シリーズを考えればまずまずの結果になったと思います。
それに、第1レグでの自分の走りは、ここ最近の中でも一番『乗れていた』と思えるものでした。
ペースノートの出来もドライビングも納得できるものでした。ユッシはさすがに手強い相手でしたが、それでも同じタイヤで走った第1レグではどのステージでも彼より前でフィニッシュできていたのは、よかったと思います。
とにかく、大切なのはシリーズチャンピオンを獲ることですので、『今度は自分の番が来る』という気持ちで、次戦以降に臨みたいと思います」
【最終総合成績】 完走7台
順位 ドライバー 車両 タイム
1 *J・ヴァリマキ 三菱ランサーエボリューション 2時間54分15秒
2 *田口勝彦 三菱ランサーエボリューション 19秒
3 *P・ヤナイ 三菱ランサーエボリューション 4分48秒
4 *K-V-R・ナレン 三菱ランサーエボリューション 6分16秒
5 M・ロステンバーグ 三菱ランサーエボリューション 16分57秒
6 C・クラベル スバル・インプレッサ 21分37秒
7 *R・クリスチャン 三菱ランサーエボリューション 21分57秒
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1位のタイムは第1レグからのSS合計所要時間とペナルティーの合計
*=APRC登録ドライバー(4月20日締め切りのため暫定)
■2007年FIAアジア・パシフィックラリー選手権シリーズポイント(暫定)
ドライバーズ
1 J・ヴァリマキ 15
2 田口勝彦 13
3 P・ヤナイ 7
4 K-V-R・ナレン 6
5 R・クリスチャン 4
マニュファクチャラーズ
1位 三菱 16
2位 スバル 0
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