2007年FIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)第3戦
「ラリー・オブ・キャンベラ」

6月1日(金)〜3日(日) 第1〜第2レグ
キャンベラ〜キャンベラ(総走行距離 748.41km)
SS 1〜16(SS総走行距離 230.88km)

2007年FIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)第3戦
田口勝彦、総合2位(APRC2位)に入賞
J・ヴァリマキも総合4位(APRC3位)に入る
 
2007年FIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)第3戦「ラリー・オブ・キャンベラ」が6月1日(金)〜3日(日)にオーストラリアの首都キャンベラを基点に開催され、「チームMRFタイヤ」より三菱ランサーエボリューション・グループN仕様で出場した田口勝彦/マーク・ステイシー(オーストラリア)がSS合計タイム2時間31分55秒2で総合2位(APRC2位)に入賞した。

チームメイトのユッシ・ヴァリマキ (フィンランド)/ヤルコ・カリオレポ(フィンランド)も総合4位(APRC3位)でフィニッシュし、「チームMRFタイヤ」勢がAPRC2位&3位を占める結果となった。
なお、総合優勝(APRC優勝)はコディ・クロッカー(オーストラリア/スバル・インプレッサ)で、今季2勝目を獲得した。

 前戦「ラリー・オブ・ワンガレイ」(ニュージーランド)をスキップし、2位と
なった開幕戦「ラリー・ニューカレドニア」以来の戦いに臨んだ田口勝彦だったが、
その走りは引き続き冴えていた。ニューカレドニアでは第1レグで8連続トップタイム
という離れ業をやってのけたが、最大のライバルであるクロッカーとの今季初の直接
対決となった今回も好調。このキャンベラから投入された新開発のMRF製ラリータイ
ヤが良好なパフォーマンスを発揮し、6月1日(金)夕方のセレモニースタート後に行
われたナイトステージのSS1で田口はセカンドベストをマーク。

明けて2日(土)のSS2、SS3では連続トップタイムを叩き出してみせる。その後、
路面のタイプが変わったSS4とそのリピートステージであるSS7では苦戦したものの、
2度目のナイトステージとなったSS8ではクロッカーを10.8秒上回るトップタイムを刻
んでみせ、レグ優勝を奪ったクロッカーに対して15.5秒差の2位で第1レグを終えた。

 第2レグオープニングステージのSS9と続くSS10は、前日にトップタイムを奪ったSS2、SS3のリピートステージ。ここで田口は逆転を狙って勝負をかけていった。
ところが、SS9の終盤にターボチャージャーにつながるサクションパイプが熱で溶けて穴が開き、ブースト圧がフルにかからなくなる痛恨の事態が田口車を直撃。

さすがにこの種のスペアパーツは車載しておらず、田口は続くSS10もそのまま走らざるを得ないこととなった。
それでも、この2ステージでの遅れを15秒程度に留めてみせたのはさすがだったが、首位を行くクロッカーとの差は30秒以上に拡大。

残るステージ距離での自力での挽回は難しく、以後の田口はステディなドライビングに徹して、総合/APRCともに2位でフィニッシュを果たした。

 田口のチームメイトであるユッシ・ヴァリマキは、「あまり経験のないナイトステージが
最初にあって、それからどうもうまく自分のペースをつかめなかった」と語
るとおり、第1レグでは終始3〜4番手のタイムと低調。SS6ではトップタイムを刻んだ
が、その直後のSS7ではパンクに見舞われて1分近くのタイムロスを喫した。しかし、
高速ステージが控える第2レグでは本来のペースを取り戻し、SS13と最終のSS16では
トップタイムを奪取。総合順位は4位に終わったものの、総合3位となったディーン・
ヘリッジ(オーストラリア/スバル・インプレッサ)はAPRCシリーズ登録ドライバー
でないため、APRCでは3位でゴールする結果となった。

 なお、今回APRCにスポット参戦した日本人プライベーターの増村淳(三菱ランサー
エボリューション)は、総合8位で迎えた第2レグ最初のSS9で高速クラッシュを喫し
て無念のリタイア。三上順(三菱ランサーエボリューション)は最下位ながらも完走
を果たした。

 シリーズポイントでは、今回フルマークの16ポイントを加算したクロッカーがトッ
プを堅守。2位との差を更に広げることとなった。APRC2位8点+第1レグ2位2点+第2
レグ3位1点の合計11ポイントを加算した田口と、APRC3位6点+第1レグ3位1点+第2レ
グ2位2点の合計9ポイントを加算したヴァリマキが同ポイントでシリーズ2位に並ぶ形
となっている。

 次戦となるAPRC第4戦は7月6日(金)〜8日(日)に北海道・十勝地方で開催される
「ラリー北海道」。2005年には田口勝彦とユッシ・ヴァリマキにより「チームMRFタ
イヤ」の三菱ランサーエボリューションが1-2フィニッシュを飾っているイベントで
あり、特に母国イベントを迎える田口には好成績が期待される。


■田口勝彦のコメント:
「冬を迎えた寒い時期のキャンベラでラリーを走ったのは初めてで、気温は明け方で
は氷点下近く、日中でも15度くらいでした。第2レグ序盤で思わぬトラブルが出て勝
機を逸したことはとても残念ですが、完全にパイプが外れてブーストがまったくかか
らなくなったら走り続けることもできなかったはずで、そういう意味ではまだラッ
キーだったと思います。

それに、今回MRFが用意したタイヤがとても良く、『チームMRFタイヤ』としては僕と
ユッシで全16ステージ中6カ所でトップタイムを奪えたのは大きな収穫でした。第1
レグには2カ所のナイトステージがありましたが、暗闇のステージを走ったのは10年
ぶりかそれ以上になると思います。

 次はいよいよ地元・日本でのラリー北海道です。今回の新型MRFタイヤが十勝の
ステージでもいいマッチングを見せてくれることを僕も期待していますし、そうなれば
日本のファンのみなさんにもいい戦いをお見せできると思います。
当然、優勝を狙っていきますので、ご声援をよろしくお願いします」

【最終総合成績】 完走9台
順位 ドライバー       車両                タイム
1 *C・クロッカー(AUS)  スバル・インプレッサ(APRC1位)  2時間30分51秒6
2 *田口勝彦       三菱ランサーエボリューション(APRC2位) 1分03秒6
3 D・ヘリッジ(AUS)   スバル・インプレッサ          1分51秒8
4 *J・ヴァリマキ(FIN)  三菱ランサーエボリューション(APRC3位) 2分16秒7
5 *R・サンガー(IDN)   スバル・インプレッサ(APRC4位)     7分36秒1
6 *V-R・N・クマール(IND) 三菱ランサーエボリューション(APRC5位) 10分17秒6
7 *B・グリーン(NZ)    三菱ランサーエボリューション(APRC6位) 15分54秒8
8 D・スティーブンス(AUS)スバル・インプレッサ         30分18秒1
9 三上 順       三菱ランサーエボリューション     32分26秒2
───────────────────────────────
1位のタイムは第1レグからのSS合計所要時間とペナルティーの合計
2位以下のタイムはトップとの差
*=APRC登録ドライバー

AUS=オーストラリア、FIN=フィンランド、FRA=フランス、IDN=インドネシア、
IND=インド、NZ=ニュージーランド


■2007年FIAアジア・パシフィックラリー選手権シリーズポイント(暫定)
ドライバーズ
1位 C・クロッカー(AUS)   スバル      32
2位 J・ヴァリマキ(FIN)   三菱自動車   24
3位 田口勝彦        三菱自動車   24
4位 R・サンガー(IDN)    スバル      13
5位 柳澤宏至        スバル      12
6位 V-R・N・クマール(IND)  三菱自動車  11
7位 P・ヤナイ(FRA)     三菱自動車   9
8位 B・グリーン(NZ)     三菱自動車    7
9位 J-L・レイロウド(FRA)  スバル       5
10位 R・クリスチャン(FRA)  三菱自動車   4
11位 池町佳生        スバル       3


マニュファクチャラーズ
1位  スバル    32
2位  三菱     32